アラスカ キナイ半島 西部のフィッシング   
■ Alaska Index へ
■ Alaska top へ


■■■ キナイ半島 西部のフィッシングについて 
今回のアラスカ釣行で、体験したことをモトに、フィッシングについてまとめてみました。 ただ、アラスカと
いってもキナイ半島の極一部で、全てを知りつくしたわけではありません。体感した内容、ガイドのジョニーに聴
いた話を総合して記します。今後、アラスカに釣行される方の一助になれはと思います。


■ ポイント    キナイ半島東部
  キナイ リバー 
    アンカー リバー
    ディープ クリーク
    ニニルチック リバー
    キャビン レイク

■ ガイド
  ガイドは必要です。  初めてであれば「必須」です。  川や魚種によってレギュレーションが細かく定めら
  れており、ガイドは ガイド資格を取得しています。

  それに、レギュレーションの確認もさることながら、サカナの生態を知り尽くし、ポイントの選定、ガイド
  仲間による情報交換が行われ、有利でかつ安全です。

  フィッシングのポイントは、各川には公営の駐車スペースや公園があり、そういったところに駐車して川に入
  ることができます。 ただし場所がだいぶ限られてきます。
  日本の河川のように、「ちょっとここやってみるか・・」と、ちょっとした路肩のスペースに駐車して入渓
  とはいかず、また路駐や個人の土地への駐車は、即不審車両扱いとなってしまいます。
  ガイドは、川の近くの友人の土地へ駐車させてもらうなどのコネを持っており、そこから川にアプローチし、
  比較的穴場に入ることができます。

  また、川には個人所有のフィッシングデッキが多数あり、ガイドによるコネがあれば、そういったところで
  釣りができる場合があります。

  釣りをしている最中の安全面では、ガイドがいることで安心してフィッシングを楽しめます。
  川には、レンジャーが巡回しており、尋問された場合には、ガイドが間に入ってくれます。

   ただ、いくらガイドがいてくれても、自然相手ですので、絶対釣れるという保障はありません。
  時期、潮位、水温などによって、魚の状況は変化しますし、これが年によっても変わってきています。
  広大な河、フィールドで、思い切り釣りができることを満喫し、釣果があれば、それはそれでよし、という
  意識で望むのがベターと思います。



■ レギュレーション  
  各河川、魚種によって違い、またその年や、魚の状況によっても変化するので、逐時確認することが必要です。
  ルールブックの厚さは約10cm。。英文で書かれたそれを全てを習得するのは困難なので、詳細はガイドに確認
  するのがベターです。

  確認項目 :1日1人の魚種毎の尾数
         使用してよい釣方(エサ、ルアー、フライ)
               フック (シングル、トリプル) など


■ ライセンス
    1日 ?$
    3日 ?$
    7日 ?$
  30日 ?$   
 すんません。
 

■魚種

  河川 キングサーモン、スチールヘッド、レッドサーモン、シルバーサーモン、
     ピンクサーモン、レインボートラウト、ドリーバーデン。

  湖  レインボートラウト、ドリーバーデン。

 海  ハリバット(昔は岸からのキャスティングでもかかったそうです。今は・・・)
    サーモン。

  ※ グレーリング や ノーザンパイク もいるそうですが、フライアウトしたり、大きく移動が
   必要なようです。

    
■河川:サーモン、トラウトドリーバーデン タックル 釣方

 ※各河川についてほぼ共通です。

  タックル

   ・ルアー

           スプーン  23g 〜28g

                     金+ピンク、
                     蛍光緑〜蛍光オレンジ グラデーション
                     銀+赤

           ミノー    9〜12cm シンキング、ダイビング 系

           色はスプーンに準ずる。

           フック シングル  #4〜#5

   ・ライン 17LB

   ・ロッド 8〜9ft
   
   ・リール 3500〜4500

   ・リトリーブ
     基本は底。
     スプーンの場合は、底に着け、底から20cm の間を、浮き沈みするイメージで
     リトリーブさせます。
     (カレイ釣りのときのサビき方に似ています。)
     アタリは浮かせるタイミングで出ることがほとんど。

     ウエーディングしている足元1m手前で来る場合もあるので、最後まで丁寧に
     リトリーブすることが大切です。


  
   ・攻め方

      日本の渓流の「ベイトフィッシュや水中生物へのリアクションバイト」を誘う
      釣りではなく、

     「どれだけイクラに似せるか」
     「邪魔する小物を演出するか」
     「以上2点をミックスさせる」

     がポイントになります。

     遡上を開始したサーモンの食餌は、ピンクサーモンや他のサーモンの「イクラ」
     が主となります。
     ベイトフィッシュを追うより簡単に食餌ができるためと思われます。

     スチールヘッドはシルバーサーモンやピンクサーモンが生みつけた卵を、頭で
     ホジクリ返してまで食べるそうです。
     
     また、小物を追い払う場合に口を使いますので、遡上に邪魔な小魚、自分の卵を 
     攻撃する小魚、ツガイでいる場合にはメスに近づく小物を演出し、鼻先をしつこ
     く攻めるのが有効と思われます。

     レギュレーションと状況にもよりますが、底近くを攻めるため、トリプルフック
     より、シングルフックのほうが、根がかりの率が低いためお奨めです。
   
     アワセ はバシッとキめましょう。
     骨までフックアップしないと、簡単にバレてしまいます。

     フックとラインチェックはマメに。
     ルアーが底を這い、石にスれ、 また、外道のピンクやドックサーモンが多いときは、
     ラインが彼らの背ビレや口を通過することもあり、想像より、針先が甘くなったり、
     ラインが傷ついています。
     実際に、2時間ほどで、17lbのラインから、20cmくらい枝毛のように割れて
     いたこともありましたし、モンスターをバラしたときは、ラインがヘタっていたた 
     めルアーの結び目から切れてバラし、くやしい思いをしました。
   













■ キナイリバー(Kenai river)

   ・川幅  約100m〜150m。      水量  多。氷河が融けた水なので白〜水色。

   ・ポイント  河口から 15km〜20km地点。 
               ソルドトナ のハイウエイがキナイリバーを渡る500mくらい手前に
               公営の釣り公園あり。
               近年ボードウォークや階段ができ、川へのエントリーが容易になった。

       キングサーモンは、他の河川は毎年7月くらいにランが1回あるだけ
       ですがキナイリバーは、ファーストランとセカンドランがあるそうです。
       それだけチャンスが多い!!
 
   ・魚種
     キングサーモン、シルバーサーモン、ピンクサーモン、ドリーバーデン
  
   ・レギュレーション
      ・シルバーサーモン 1日1人2尾(2006/09)
      ・トリプルフック  OK。

   





■  アンカー リバー(Anchor river)
   ・川幅  約15m〜20m。    湿原からの水なので 茶色。

   ・ポイント  河口から 2kmくらいまで。 
               アンカーポイントから海側へ下り、川を渡ると キャンプ場があり、それを
               行き止まりまで行くと駐車スペースあり。キャンプ場はオフシーズン
               であれば駐車可。 
   ・魚種

     スチールヘッド、シルバーサーモン、キングサーモン、ドリーバーデン

   ・レギュレーション
      ・シルバーサーモン 1日1人2尾(2006/09)
      ・シングルフックのみ。

   アプローチしやすく、付近に人家も多い(他と比較し)ため、釣り人は多いほう。
   川に沿ってキャンプ場がある。 

   




■ ディープクリーク(Deep creek)
   ・川幅  約10m〜15m。    湿原からの水。 茶色。

   ・ポイント  河口から 2kmくらいまで。 
               ハイウエイの 南側に駐車OKのスペースあり。
       河口は荒涼とした原野で、海に面してキャンプ場がある。 

   ・魚種
     スチールヘッド、シルバーサーモン、キングサーモン、ドリーバーデン

   ・レギュレーション
      ・シルバーサーモン 1日1人2尾(2006/09)
      ・シングルフックのみ。
   




■ ニニルチック リバー (Ninilchik river)
   ・川幅  約5m〜10m。 (原野域。 河口域はもう少し広いようです)
           湿原。 茶色。
   ・ポイント  中流域。 
               一般の駐車ポイント、アプローチは不明。(個人の土地へ駐車したため)
       海側の河口域には駐車ポイントがあるようです。
   ・魚種
     スチールヘッド、ドリーバーデン

   ・レギュレーション
      ・シルバーサーモン 1日1人2尾(2006/09)
      ・シングルフックのみ。

   




■  キャビンレイク
   ・湖      透明
   ・ポイント パブリックパーキング下。      膝上までウエーディング
   ・魚種     レインボートラウト
              ドリーバーデン
   ・レギュレーション
            ・不明
   ・タックル
   ・ライン 3〜5LB
   ・ルアー
          スプーン  3g 〜8g  金、銀
          赤フック
   ・ロッド 6ft   UL
   ・リール 2000〜2500
   ・攻め方
      基本的に日本の湖と同じです。
      比較的早く着底するので、カウントダウンは必要ありませんでした。 
      着底して、軽くアオり、歩く早さでリトリーブ。
      ヒットしてからのサカナはアグレッシブで、ジャンプを何回も繰り返します。
      このためバレやすく、滞在中は4回ヒットしましたが、全てフックアウト。
      ガイドのジョニー曰く、かの村田基さんもずいぶん苦労したとのことです。
      テンションを一定に保ち、寄せてくるのがコツだそうです。

   





■ Alaska Index へ
■ Alaska top へ
Bird Well Field  Home