アラスカ キナイ半島 フィッシングレポート。   No2
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Alaska Special No2
■■■ Road to Alaska 〜 ここに至るまで  その1  ■■■


極東の小国の、しがないフツーの 会社員。そしてオヤジ。
それが
「キングサーモンのゲームフィッシング世界記録」(淡水)
を出している、アラスカのキナイリバーでフィッシングに興じている。

場違いな気もするし、中年オヤジのカッコわりぃ自己満足みたいな気もする。
しかし、やりたいモノはヤリたかったのだ。

■■  2004 晩夏。 ■■ 

自宅の近所に、ハーフの女の子がいる。9歳。
お父さんはニュージャージー出身。お母さんは三重県出身。

毎年夏になると1ヶ月間フルに、ニュージャージを起点にアメリカ中、
またまた、ヨーロッパ中を旅行する。
女の子はもちろん英語ペラペラ。

そして、この夏はニュージャージーから一気にドイツへ渡り、ハンガリーを
廻ってきたそうだ。
レンタカーで、友人の家を廻ったと言っている。
アウトバーンを180kmで10時間・・・

うううう、スケールがちがう。
バケーションのすごし方自体が違う。

あと、お父さんと会話している中では、
「・・・ メーツェデース・・・・」
聞き取れなかった・・・
「メルセデス」 のことだと気づくまで十数秒・・・

ん〜〜〜〜やはり英語、ペラペラ話せるようになりてぇ。


−: −: −: −: −: −: −: −: −: −:



僕には娘と息子がいる。

このとき娘 小学校6年、息子小学3年。

父 「再来年は2週間くらい長い休みとれるから、家族で、アメリカいくか?」

アメリカ・・という発想が短絡的。
しかし、まずは「英語圏」が前提だ。

妻 「ん〜、外国は行きたくないなぁ。」
息 「おらも行きたくない。」 (アニメの影響で男の子は自分のことを"おら”と言う)
娘 「・・・・・・」
父 「んじゃや、娘と二人だけでいっていい? アメリカ、 ロスなんかいいなぁ。」
娘 「・・・・・・」
父 「英語の勉強でさ!アメリカいこうよ。」
娘 「・・・・う〜ん・・・・・」

子供らは、イマ1つ乗り気ではない。


■■ 遡って 1996年xx月  ■■ 

「リフレッシュ休暇の制定について・・」という社内規定ができた。
勤続15年に達したとき約2週間の連続休暇が取得可能となった。

この先、そんなに長くこの会社に勤務しているだろうか・・。
今ひとつピンとこない。。

だけど、もし2週間休みがあったら・・・


僕には娘と息子がいて、勤続15年を迎えるころには、娘は・・13歳。中学2年。
北海道を家族で放浪するか、それとも四国のお遍路さんのように巡礼の旅に出るか。。
海外というテもあるが・・・さてどうだろう。。

当時はバブル末期。円高。みんなここぞって、海外旅行へ出かける。
香港、バリ、オーストラリア、ロス、ニューヨーク、南フランス、インド。。。
そんな中にあって、僕は、海外経験ゼロ。。


超初心者レベルの英語。
将来中学2年の娘の前でカッコわるい姿は見せられない。。。

ま、国内の某所で、放浪しつつ、人生について考えたりするんだろうな・・・。

■■ 1999年  ■■ 
 もしリフレッシュ休暇取れたら、将来軽井沢にログハウスを建てるための、
 短期スクールなんかどうだろうか・・・?

■■ 2001年  ■■ 

せっかくだから何か身に付けたい。

英語の超短期留学・・・ホームステイなんかどうだろうか・・・・?


このとき 僕の弟曰く、

「金はなんとか節約とかして貯めることはできるだろ。
 だけど連続休暇ってさぁ、金出しても、なかなかとれないぜ。
 やりたいことやったほうがいい。」


■■ 2002年  ■■ 

2002年
やっぱ海外だよな。
○○さんも、○○さんもみんな海外行ったようだし。


■■ 2005年 盛夏。 ■■ 

娘は中学1年、息子は小学4年。

夏に毎年訪れる下田。
ビーチ、岩場のシュノーケリング、温泉、そして堤防からのフィッシング。
9ftロッドに10lbラインで、ルアーを堤防から思い切りキャストするのだ。

カンパチ、イナダ、ワカシ、ソーダカツオ、サバ・・・
ヒットの感触が忘れられない!!。

この暑さ。
やはり、南の島で釣り三昧か!
娘の英語の実践経験にもなりゃ一石二鳥だ。


父 「来年はみんなで、カリフォルニアに行こう!」 

・・あれ・・ロスじゃなかったのか?・・自分ツっこみ・・。

娘 「いつ?」

父 「夏休み」

娘 「ムリ。」

父 「なんでぇ?」

娘 「部活があるから」

父 「なんだと! そんなモノ休んじまえ!」

妻 「なんかねぇ、夏休みの練習は2年生が中心になるから、来年は休めないみたいよ。先生が言ってたもん」

父 「しるか!こっちは、やっととれる、長ーい休みなんだぞ!顧問にかけあってやる!」

妻 「やっぱりさぁ、それぞれ立場があるから、休めないよね?」

娘 「うん。 部活のが楽しい。」 

  (・・・・・・(ToT)/~~~・・・・・) 

父 「じゃ、息子と行こう!どうだ?」

息子「やだ。おら広島行きてぇ」
  (このころTVで、原爆のドラマをやっており、息子は広島に行ってみたいという欲求に駆られていた)

オヤジ撃沈。。

■■ 2005年 秋。 ■■ 
妻「1人でも行ってくるんでしょ?」

行くのだ、ぜったい。1人でも。。

南の島で、ジャイアント・トレバリーか?ホームステイか?スクールか?アドベンチャーか?

諦め状態で、許可してくれている カミさんに、半ば感謝ではある。

■■ 2006 冬 ■■ 
パスポートだけは早めにとっておこう。。そう思っていたが、なにやら3月から「ICカード式」に
なるらしい。ソレまでは待つか。

1月末。総務部 から1通のメールが来た。

「勤続15年につき、リフレッシュ休暇の取得が可能です・・」

弟の言葉がよぎる。

「連続休暇ってさぁ、金出しても、なかなかとれないぜ。やりたいことやったほうがいい。」

やりたいこと。。。「釣り」だ。
海・・川・・湖・・・・

きっと、南の海はそのうち家族で行くだろう。
フィッシングはモチロンだが、シュノーケリングやビーチなら、家族で行ってみんなが楽しめる。

1人で行くんだったら、憧れの ロシア・そして、タイメン・・
いやいや・・・英語圏だ。

アラスカ、カナダ・・?!?。。

写真で見る限りはすばらしい光景。

しかし、もし家族で行ったら、大ブーイングの「蚊」。。
絶えられるのはボクだけだろ。
そして、軽井沢と北米のシチュエーションがダブる。

TVでもお馴染みの、キナイ、コディアック。。。
ローブッシュの草原を流れるチョークストリームで、シルバー、ドリーバーデン、
スティールヘッドをキャッチするのだ!

目指せ!北米!!!!

1人で行くという方針になってからは、子どもの夏休みに合わせる必要もなくなった。

9月に決行だ!


     




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