アラスカ キナイ半島 フィッシングレポート。   No5
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■■■ ジョニー ■■■
 アンカレッジには約2時間遅い便で到着した。
 案内表示に従いバゲッジクレームまで、通路を急ぐ。

 バゲッジクレームのコンベアが見えたとき、痩身で遠視のメガネをかけた男性が

 「コバやシ サン?」

 と声をかけてきた。

 ジョニー・ロバート・ハリス。 今回のフィッシングガイド。

 「Nice meet you!!」

 握手を交わす。

 荷物を待つ間、シアトル飛行機が遅れたことや電話を入れたことなどを話す。
 スーツケースとロッドケースが出てきて、送迎の車へ。
 
 じょにー・・・ ロッドケース、トランク持ってくれるのはいいけど、
 
 「ロッドケース逆向きだよ!!!」

 「だいじょぶ ネェ!」

 「ティップ折れるって!!!」       (-_-;)    


 送迎の車はアンカレッジでジョニーの手伝いをしてくれている青年の車。

 車に乗り込むと、ジョニー。


「今日は、飛行機できたから、それでキナイへ行こう。」
「えぇぇぇぇ!!!」  \(◎o◎)/!  

  
長旅で2便乗って、また飛行機。
しかも、たぶんセスナ・・。  

予定では、車で3時間・・・のハズであったのだが、ラッ
キーなのか?これは・・・。 

ボクは何を隠そう「飛行機好き」。
AirRock応援団 会員No844 ではある。
ライターのZIPPOも、Tシャツも、ストラップもAirRock。
でも、でも、小型機は見るのが専門・・。

実際に飛ぶのは・・ちょっとどうかな・・  (@_@;)
不安と期待がごっちゃになる。

アンカレッジ国際空港から、車で約10分。
タワー(管制塔)も低い民間飛行場に着く。
ゲートを開け、直接駐機場へ。

すんげー小さい、セスナというよりは、マイクロプレー
ン級の飛行機の横に車が横付けされた。


ま、ま、まさかこれで飛ぶの?!?! 。
 \(◎o◎)/!

座席が二つ、セマい!!
しかも、このスーツケースとロッドケースを積んで
飛べる?

スーツケースは 座席後部のスペースに押し込み、
ロッドケースはちょうどそれが入るくらいの穴の中に
ツっこみ、なんとかムリヤリ積載完了。

そして人間。

ステップに足を掛け、潜り込むように乗りこむ。
着座。

ベルトをし、ドアを・・ドアを・・閉め・・

閉まんない・・・!!! 
   \(◎o◎)/!

ジョニーが乗り込み、何回も「バッタンバッタン」し
ながら力づくで締める。
開かなくなった。
「OK!」

えぇぇぇ!!! そんなんでええの?   
ドア開かない? 
飛んでる間ドア開かない?


「だいじょぶ、ダイジョブね。こわイ?」


こえぇよ!

花やしきのジェットコースターより緊張する!!

スカイレジャージャパンの 気球試乗 より緊張する!!

命のキケンを感じるぅ!!!
 
「だいタい50分くらいね!」

     
ヘッドセットをつけ、エンジン始動。
ブルン・・ブルブルブル・・・・

AirRock の ピッツスペシャル 比べると、遥かにカルい音。

人の不安をヨソに

「だいじょぶね。
  ・・・air taxi Runway ・・・take off・・ Cleared for
 ・・ take off・・・」

たぶんタワーと思しきところと交信。
一機のタッチダウンを見送ってから ランウエイへ滑り出し、
そのまま加速。
フラフラと浮き上がった!!
十数秒で、アンカレッジ市外を見下ろす、たぶん高度300m
くらいまで駆け上がった。

     
約15分程度でクック湾(Cook Inlet )上空を通過、キナイ半島付け根へ達した。
氷河が削り、干潟のように浅瀬となった海岸線。
そして点在する湖とともに広がる、針葉樹の平原。

「タのしい でしょ!  ほら、アレ、マッキンリーねぇ!!」

左後方には、遥かマッキンリーを望める。
予定外の空中散歩!


いや、いいから!!
マッキンリーはいいから!!
早く着いて〜!!  (ToT)/~~~ 
     


楽しむ余裕はない。
でも、硬直した口から、なんとか会話をしようと
「なぜ、この辺には、こんなにたくさん湖があんですか?」
とマヌケな質問をしてみる
「ソれは、知らないヨ。カみさまに 聞いてよ」
一蹴されたようなカンジ・・・。    (ーー;)

去年噴火した火山を眺め、Nikiski北側の川を、上空から
スチールヘッドの遡上が始まっているか、偵察を行った後、
「それじゃ、着陸ネ!!」
遥か遠くに「空き地」のような「道路」のような、森を
切り開いた平地・・・・つまり滑走路・・が見える。
高度を下げる。
スピードが下がり、地面が近くなる。地面・・!?!?
ホント地面だ!! 舗装されていない・・・!!!

砂利が肉眼で確認できた・・と思って、10秒後、ケツに
ゴンと衝撃があって、タッチダウン。

原則と同時に、左へカーブし、駐機場へ。

     
ふうぅぅ
無事だったぁ  (ToT)
生きてたぁ・・・

ヒコーキから這い出て地上に立った。
長旅の末、極度の緊張から解き放たれ、フラフラ。

やっと、「アラスカについた」という実感が湧いた。
長かったぁ〜!!!

駐機位置を人力で微調整し、ジョニーは滑走路の管
理人のところへ。

ヒコーキから荷物を出し
ここで初めてイップク!  (´ー`)y-~~
19時間ぶりのイップク!!     (´ー`)y-~~
アラスカでのイップク!!!        (´ー`)y-~~

ジョニーのバンへ乗り込みロッジへ向かう。
     
「晩御飯はカニたべよウ! スキ?」
「かに!おぉぉ!いいねぇ!!」
途中スーパーへ寄り、若干の食料を購入。
どうせなら「アメリカちっく」な構成着色料満載の蛍光紫色のスポーツ飲料と水を買った。

そして絵葉書とカード。
現地についたら、絵葉書かカードを送るというカミさんとの約束。
そして実は明日9/12は息子の誕生日。 息子の誕生日であるにもかかわらず、カミさんと
息子の理解を得てここにいるのだ。 カードを選び、レジを通る。

酒屋でビールを買い、まもなくロッジへ到着。
     




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